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ステンレス鋼種

ステンレス SUS304

最も一般的なステンレス鋼で、オーステナイト系に分類されます。
耐食性、耐熱性などに優れ、高い加工性や強度を誇ります。

材料の成分にCrが18%、Niが8%ほど含まれていて、
その数字を取って「18-8ステンレス」とも呼ばれ、ばね用など幅広い用途で使われています。

用途例
ばね、鍼、ガイドワイヤー、OA機器、芯金など

ステンレス SUS316

SUS304と比べて、Niの含有量を高め、Moを添加します。
そのため、SUS304に比べ耐食性が上がり、応力腐食割れなどに強くなります。

用途例
縫合針、カテーテル用ワイヤー、その他医療機器、精密機械部品など

ステンレス SUS302

SUS302は、SUS304とよく似た化学成分をしていますが、最大の違いは、約2倍近い炭素含有量です。
SUS304と比べ硬くなる一方、Ni添加により良好な耐食性・機械的性質を有します。

用途例
ばね、鍼、OA機器、微細機械部品など

ステンレス SUS631J1

析出硬化系ステンレス鋼を代表する種類の一つです。析出硬化処理を行うことで、硬くなります。
ステンレス鋼の中でも随一の高強度で、耐摩耗性や耐熱性に優れます。
また、医療用現場でも使用されています。

用途例
ばね、医療機器、ガイドワイヤーなど
   C(%) Si(%) Mn(%) P(%) S(%) Ni(%) Cr(%) Mo(%) Al(%)
SUS304 0.08
MAX.
1.00
MAX.
2.00
MAX.
0.045
MAX.
0.03
MAX.
8.00-
10.00
16.00-
18.00
   
SUS316 0.08
MAX.
1.00
MAX.
2.00
MAX.
0.045
MAX.
0.03
MAX.
10.00-
14.00
16.00-
18.00
2.00-
3.00
 
SUS302 0.15
MAX.
1.00
MAX.
2.00
MAX.
0.045
MAX.
0.03
MAX.
8.00-
10.00
17.00-
19.00
  0.75-
1.50
SUS631J1 0.09
MAX.
1.00
MAX.
1.00
MAX.
0.04
MAX.
0.03
MAX.
7.00-
8.50
16.00-
18.00
  0.75-
1.50